9/10(水)+9/15(月祝) まちのかたちキオクノキロク「まちと坂」

2025.07.28


海と山の近い神戸は、住むには高低差の多いまち。塩屋もその例に漏れず、どこへ行くにも坂が立ちはだかる。短所としてみられがちなところもあるけれど、坂ならではの魅力を再発見することはまちのこれからにとって重要なこと。  「坂は即ち平地に生じた波瀾である。」(永井荷風『日和下駄』)  「坂のある風景は、ふしぎに浪漫的で、のすたるぢやの感じをあたへるものだ。坂を見て ゐると、その風景の向うに、別の遥かな地平があるやうに思はれる。」(萩原朔太郎「坂」) 坂の出てくる文学は意外と多い。文学として残ってきたものにとどまらず、坂のまちに住む人には、きっと人の数と同じだけ、いや、それ以上にたくさんの坂の話がある。坂について語り合う面白さを共有し、坂のまちに暮らす糧としよう。

ワークショップ編
塩屋の坂の話をしよう

塩屋の坂にはどんな特徴がありますか?
眺めの良いのはどこの坂(階段)ですか?
塩屋の坂に名前はありますか?
通称、地図に書かれているもの、勝手に名づけて呼んでいるものなど、理由も一緒に教えてください。
下から見上げるのがいいとか、のぼりとくだり、どちらのルートがよりその坂にふさわしいか、一家言あったりしますか?塩屋のあんな坂やこんな坂、あの坂であった想い出、この坂のここが好き、など、坂のエピソードを大募集します。坂のまちの生活は平地の生活とどのように違うのでしょう?ぜひ、みなさんの坂の話を聞かせてください

聞き手:シオヤプロジェクト

日時:2025年9月10日 (水) 10:00〜17:00
会場:しおみちゃんの家 神戸市垂水区塩屋町3丁目6-15
料金:参加無料

時間内は聞き手が待機しています。
買い物帰りや散歩のついでに
気軽に話しに来てください。(10:00〜17:00)

トークイベント編
坂と文学

名のある坂といえば、やはり江戸・東京。中でも、谷中・根津・千駄木のあたりは歴史的にも多くの文化人が居を構え、散歩に勤しんでいたであろう坂や階段が多数ある。そんな谷根千をフィールドとする地域雑誌を編み、「坂」をキーワードに森鷗外を読み解く森まゆみさんをお迎えし、文学に登場する東京の坂についてお話いただきます。塩屋の坂が出てくる文学の話も交え、坂のあるまちについて掘り下げます。また、暮らすように旅をし、聞き書きをライフワークとする森さんと、あのまち、このまちの坂エピソードを語り合います。

出演者:
森まゆみ(作家)
サラ・デュルト(シオヤプロジェクト)

日時:2025年9月15日 (月祝) open 18:00 start 18:30
会場:旧グッゲンハイム邸 神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:1,000円

ご予約:以下よりgoogleフォームにてお申し込みください
https://forms.gle/9gscheb8KeiPSo7S8


お問い合わせ:塩屋百景事務局
TEL : 078-220-3924
E-mail :info@shiopro.net

森まゆみ
1954年東京都文京区動坂に生まれる。早稲田大学政経学部卒業、東京大学新聞研究所修了。出版社で企画、編集の仕事を経て、フリーに。地域雑誌『谷中・根津・千駄木』に携わる。専門は地域史、近代女性史、まちづくり、アーカイブ。『鷗外の坂』など、著書多数。

サラ・デュルト
1976年神戸市垂水区塩屋出身。大阪大学文学部卒業、イタリア留学を経て大阪大学大学院修了(西洋美術史)、東京大学大学院修了(文化資源学)。大原美術館学芸員として10年間勤務。シオヤプロジェクト、塩屋研究会、塩屋文学全集編纂員。にわか日本坂文学編纂員。

 

主催:シオヤプロジェクト
共催:塩屋音楽会