シオヤプロジェクトのこと

2022.05.16


シオヤプロジェクトとは、地元に暮らす当事者たちが徹底的に自分たちの住む町の足元を見つめ直す試みである。それは第三者が新しいものを作ったり誰かを呼んできてスベっている「まちづくり」の企画に決定的に欠けた視点であり、その成果として生み出されたさまざまなプロダクトの中でも象徴的なのが、森本アリによるフリーペーパー『レディメイド・シオヤ』(現在は絶版。アートブック『塩屋借景』に同内容を収録)だ。「既にそこにある」ものを発見するという遊びは、どんな町でも代替可能なものである。ここにある彼らのたくさんの遊びが、そのことを教えてくれる。塩屋はその独特の地形や歴史から特殊な町であると言われることも多いが、最も特殊なのはシオヤプロジェクトの中の人たちなのかもしれない。         ー和久田善彦(編集者)

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企画:シオヤプロジェクト
発行元:塩屋百景事務局
発行日:2021年10月
サイズ: A3折り
令和3年度 神戸市・まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業