12/9(土) 塩屋文学全集 [一]

2023.11.10

文中に「塩屋」という言葉が出てくれば、それはすなわち「塩屋文学」。「塩屋」といっても、それが本当に塩屋のことなのかを検証する。違えば、どの「塩屋」であるかを明確にし、塩屋であれば、正式に「塩屋文学」と認定し、かつ、全て集めてみようという壮大な計画が『塩屋文学全集』。

塩屋文学を全て集めるから塩屋文学全集。まだまだ増えていくことが想定されるので、ひとまず、その一。実はこれ、今回のトークゲスト、木下直之氏の展覧会&著書のタイトル『木下直之を全部集める』(晶文社、2019)からのパクりです。初回にご本人にご登壇いただくので、ご容赦いただきましょう。思い起こせば塩屋が出てくる文学に興味を持ったきっかけを与えてくださったのも、折に触れてあまり読んだことの無かった著者の塩屋文学をご教示くださるのも、木下先生でした。
ここに記し、その、塩屋文学発掘および創出へのひとかたならぬご功績に敬意を表します。

昨年7月に「塩屋文学を読む」という朗読会をしました。前半で、その時点で集まっていた塩屋文学を紹介しつつ、相応しい読み手に朗読をしていただき、持ち寄っていただいた塩屋文学を、持参した当人に読んで披露していただきました。いうなれば、塩屋文学全集の冒頭を飾る序章のような催しでした。

そのときに判明した塩屋文学が、確かに塩屋であるかどうかを検証した文章をシオヤプロジェクトのウェブサイトに掲載しています。願わくばそれを一読してからお越しください。(塩屋文学WEBはコチラ)

そして、昨年以降も網を張って鋭意塩屋文学を漁り続け、今回も、活きのいい塩屋文学、意外な塩屋文学、ニアミス塩屋文学など、多種取り揃えました。前半では、昨年集めたものを復習しつつ、新たに加えられる文学の塩屋性や塩屋度を検証するトークを展開し、後半は朗読会を予定しています。もちろん今回も持ち寄り大歓迎。あなただけが知っている、のかもしれない塩屋文学を、どうぞご紹介ください。

ゲスト:木下直之 (静岡県立美術館館長・塩屋文学者)

司会:サラ・デュルト(塩屋文学編纂員)

出店:六甲山系ピカソ

日時:2023年12月9日(土) open 18:00 start 18:30
会場:旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:500円

主催:シオヤプロジェクト

令和5年度 神戸市・まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業

 予約・お問い合わせ:塩屋百景事務局

TEL:078-220-3924 E-mail:info@shiopro.net
※前日までにご予約ください。
※ご参加日、お名前、電話番号、参加人数をご連絡ください。
メールの場合はこちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。

木下直之
1954年静岡県浜松市生まれ。東京藝術大学大学院中退、兵庫県立近代美術館学芸員、東京大学総合研究博物館助教授、東京大学大学院教授(文化資源学)を経て、現職。19世紀日本の文化を研究。2015年春の紫綬褒章。著書に私家版『シオヤライフ』(1985頃)、『ハリボテの町』(朝日新聞社・1996)、『近くても遠い場所―一八五〇年から二〇〇〇年のニッポンへ』(晶文社・2016)、『木下直之を全ぶ集めた』(晶文社・2019)などの塩屋文学がある。1981年秋〜1997年春塩屋在住。

サラ・デュルト
塩屋出身、塩屋小学校卒業、塩屋中学校卒業、大阪大学文学部卒業、大阪大学大学院文学研究科修了、東京大学大学院人文社会系研究科化資源修了。
大原美術館で学芸員として10年ほど勤務ののち、塩屋に戻る。シオヤプロジェクト。塩屋研究会。「塩屋文学」について考えはじめたのは昨年の4月頃から。塩屋在住。