SFCの釣りあれこれ|シオヤフィッシングクラブ(SFC)

2022.10.27

 「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。 三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」。開高健が著書「オーパ!」で紹介した中国の古諺です。開高健は様々な魚と格闘しましたが、「シオヤフィッシングクラブ」が釣るのはほぼアオリイカ。イカ釣りは「餌木」と呼ばれる日本古来の疑似餌を使い、竿を激しくしゃくり続けるという、側から見ると実に不審な釣法です。このイカ釣りに魅せられ永遠の幸せを手にした不審者(メンバー)は、塩屋在住の中年男性3名。「クラブ」といっても特に集まって何をするわけでもなく、各々勝手に釣りをするだけですが、温泉タオルやキャップなどグッズは大量に作っています。デザインは塩屋在住のイラストレーター山内庸資さん(ちなみにギャラは永遠に提供されるアオリイカ)。イカの調理法は多々ありますが、「沖漬け」だけは釣り人の特権です。釣ったばかりのイカを生きたままタレに漬け込むことで、悶絶するイカが全身にタレを吸い込み絶妙の味わいになるのです。元は船上での漁師めしだったので「沖漬け」と呼ばれていますが、塩屋なら家から徒歩数分の海で楽しむことができます。

シオヤフィッシングクラブ(SFC)
山本信記(音楽家)、佐々木俊行(酒)、和久田善彦(会社員)の3人により2016年頃にぼんやりと結成。

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