元々は、塩屋にコミュニティバス「しおかぜ」が走る前、そのリサーチ段階で聞いたのが「住吉台くるくるバス」のこと。東灘区の住吉の山の方に過酷な高低差の住宅地があり、結構な人口で結構な高齢化率。その高齢者が喜んでマイカーを手放し、くるくるバスをマイバス=マイカー化にするという安全でエコな現象が起きているということを聞いた。1日500人の予想をはるかに上回り、700人以上が利用するというくるくるバス。定期券が持参人方式、家族に1枚とか友達とシェアもオッケーというのも画期的!この現象を自分の目で確かめたいというのもあって赴いたのが住吉台。
すごいところですよ。東灘区の山手。このまちあるきのシリーズはその後、vol.15 渦ケ森、vol.26 七兵衛山、vol.27 鴨子ヶ原、vol.37 甲南山手、vol.47 岡本・梅ノ谷編と東灘区の激しい斜面地にある住宅地のまちあるきを、西・東に文字通り、地図を塗りつぶすように歩き続けています。
住吉台は東灘区山手の住宅地の中でも極めて陸の孤島的な集落感があり、「住吉台くるくるバス」の終点までバスで登りきった後は何百段かの階段を何度も登り降りするという過酷な運動を繰り返し、その都度、そこからの神戸〜大阪湾の眺望を楽しみ、切り立った斜面にチャレンジングに建つ住宅に息を飲み、地上1階地下2階の住宅群に感嘆し、そこからの高低差に身震いをし、五感を刺激されまくりました。
塩屋でもよく言われますが、正直よくもこんなところに住宅地を、と私も思います。
その並々ならぬ根性と努力にも敬意を覚えます。住吉台がぐねぐねした階段と美しい斜面とともに気軽に住み続けられるまちであり続けられますように。
文・写真 森本アリ(2023年11月)
INFORMATION
塩屋の町を6人乗りのコミュニティバス「しおかぜ」が走り始めて1年半、市民権を得るにはゆっくりじっくり時間が掛かりそうですが、町の人の会話に出てくる「しおかぜに乗ってきたの」 「しおかぜを待ってるの」等が詩情溢れてて好きです。神戸市内のコミュニティバスの成功例に「住吉台くるくるバス」があります。住吉台は昭和40年代に六甲山南側山林の造成によりできた大阪湾、阪神間の眺望が素晴らしい住宅地です。とはいえ、山林に囲まれ急な坂の多いこんなところに住宅地が!?と驚きます(塩屋にもそんな場所がいくつかあります)。でも結構な人口で結構な高齢化率。その高齢者が喜んでマイカーを手放し、くるくるバスをマイバスにするという安全でエコな現象が起きているのが住吉台です。1日500人の予想をはるかに上回り、700人以上が利用するというくるくるバス。定期券が持参人方式、家族に1枚とか友達とシェアもオッケーというのも画期的!
実は住吉台に行ったことがないです。そしてとても興味があります。
そんな住吉台の探索に「住吉台くるくるバス」に乗って一緒に行きませんか?
案内人:鈴木 雅子(すずき まさこ)さん
日 時:2018年11月2日 (金) 9:15集合 16:00頃現地解散
探訪場所:住吉台エリア(神戸市東灘区)
集合場所:JR住吉駅改札前
料 金:500円
主催:シオヤプロジェクト
平成30年度 神戸市・まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業
予約・お問い合わせ:塩屋百景事務局
TEL:078-220-3924 E-mail:info@shiopro.net
※前日までにご予約ください。
※ご参加日、お名前、電話番号、参加人数をご連絡ください。
メールの場合はこちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。
鈴木雅子(すずきまさこ)
昭和50年から少し前まで住吉台に住所がありました。
しかし、学校は地元ではなく、就職してからは寝に帰るだけ。
住吉台に興味をもってくださった皆様に「ボーッと住んでんじゃねーよ」と
マコちゃん(雅子ですので)が叱られる!ツアーです。
イノシシとは平和的な関係だと思っていたら、バッグに噛み付かれました。
長年生活してきたので個人的なスポット、話題はあります。口は達者です。
極めて私的な案内を繰り広げます。