記録|シオヤプロジェクトの勝手にまち探訪 vol.57 城が山・王居殿編

2024.03.09

2019年のvol.10 東垂水編から、4年ぶりに滝の茶屋周辺「城が山・王居殿」へもどってきました。4年前は滝の茶屋駅より、西側をあるきましたが、今回は東側、そして北側へむかって歩きました。
私が知っている道は提供できますが、そこで見つけたコトを教えてもらって、私も違った目線で楽しみたいと思いながらこのまちあるきの案内を引き受けています。今回もみなさんに私だけでは気づけていなかった場所、モノをたくさん教えていただけました。ありがとうございます。

最初に、滝の茶屋駅を東へ行った市の駐輪場だったところを地域の憩い場へした「ちぬの台」へ。ここ何十年もフェンスで閉まった場所であったのを「景色がよいので広場のように使えないか?」と検討がはじまりました。いろいろな規制があるのなかで、できないことが多く現状のコンクリート広場へとなりました。だから「雅さ」はありません。
向かいにある3階建ての住宅へ。2023年12/9(土)から12/17(日) 「レディメイド滝の茶屋 READYMADE TAKINOCHAYA@空と海のあいだ」が開催される場所です。展示がはじまる前の状況を見せていただきました。そこで、恒例の自己紹介も実施しました。

その後は、通常のまちあるきへ。登って降りる階段へ向かいました。方角を変えて同じところを通りここがつながっているのか?と思うのも、このまちあるきの醍醐味ですね。
塩屋町6丁目にある公園や旧邸宅跡の住宅地を歩いたりして午前中が終わってしまいました。

昼食はな、な、なんと。木曜日定休が多いことを忘れて大変なことになりましたが、みなさん食事はできたようでよかったです。

午後の最初は、昭和40年代頃から開発がすすんだ城が山5丁目界隈へ行き、今も残る文化住宅をみながら細い路地をあるきました。その後、美山台へ向かう前に、上平尾公園周辺を何度も同じ道、階段を、方向を変え歩きまわりました。その後、美山台をくるくるまわり、本日のゴールは夕日がきれいに見える井植記念館でした。
勝手に名前を付けた階段や道が参加者の間で当日楽しまれるのが、このまち歩きのよいところの1つですね。

文:北岡直子 写真:森本アリ

INFORMATION

TXTが撮影に来た、名前も名前の由来も素敵で神戸で最高のロケーションの山陽電鉄の駅集合のまちあるき。駅周辺まで実は塩屋町6丁目だったりする滝の茶屋には、魅惑的な地名が多い。城が山・王居殿…山陽電鉄の線路沿いの切り立った崖っぷり、そこから始まる斜面そして谷間。古城や山城についての歴史に詳しくないが、少し調べると「東垂水城」なんて記述も出てきた。「ないことはなかろう」。地形を読み解くブラタモリでも歴史探求のまちあるきでもなく、ただの住宅地の坂や路地を愛でながら歩く、ゆるいまちあるきだが、マニアックな参加者がいろいろ教えてくれる(笑)。最近は「vol.37 甲南山手編」「vol.47 岡本・梅ノ谷編」 と職場近隣の案内をしていただいていた北岡さん、まちづくりのお仕事の関係で深く関わったエリアを案内した「vol.10 東垂水編」が圧巻だった。シオヤプロジェクトのメンバーも普段から「高丸湯」への家族での銭湯通いに合わせ子供を困らせながら寄り道しまくってるエリア。踏み込んだまち探訪ができることはまちがいない。

案内人:北岡直子(きたおかなおこ)さん

日時:2023年11月9日(木) 10:00集合 17:00頃解散
集合場所:山陽電鉄滝の茶屋駅前
探索場所:城が山、王居殿、塩屋町、美山台
料金:500円
主催:シオヤプロジェクト
令和5年度 神戸市・まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業

 予約・お問い合わせ:塩屋百景事務局

TEL:078-220-3924 E-mail:info@shiopro.net
※前日までにご予約ください。
※ご参加日、お名前、電話番号、参加人数をご連絡ください。
メールの場合はこちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。

北岡直子
香川県出身、神戸市垂水区、中央区、東灘区を移り住み、現在は枚方在住。今回は仕事で関わっているところをぶらりご案内させていただきます。登って下って、人が一人通れる幅の道や、階段、傾斜、擁壁、行き止まりなど…いろんな表情をみせてくれる場所です。※上り下りが多いので歩きやすい靴できてね。