5/24(金) シオヤプロジェクトの勝手にまち探訪 vol.62 深江編

2024.04.20

「深い入り江」の漁村だったことから名づけられた深江。瀬戸内で捕れた魚を有馬まで運ぶ、魚屋道(ととやみち)と西国浜街道が交差する交通の要衝。先日、旧グッゲンハイム邸にて元NHKの映像ディレクター貴志謙介さんによるウクライナと神戸の関係を聞く機会があり、驚いた。深江には、20世紀初頭、ロシア革命を逃れた外国人の居住区が形成された。「深江文化村」とよばれるようになるその居住区は13軒の西洋館に、9カ国13組の家族が居住、その南西に建設された長期滞在型オーベルジュ「文化ハウス」と共に、音楽による国際交流の場になった。居住者には後に日本に西洋音楽・舞踊の礎を築くことになるピアニスト、ヴァイオリニスト、舞踊家、指揮者などを含む。日本ポップスの生みの親・服部良一、そして世界のマエストロ・朝比奈隆。ふたりの才能を見出し、育てたのは、「深江文化村」に居住していたウクライナ人指揮者エマヌエル・メッテルでした。昨年10月、亡命ロシア人建築家ラディンスキーによる西洋館「古澤家住宅」が解体され、深江文化村は最後の洋館を1軒残すのみとなった。

案内人:山納 洋(やまのうひろし)さん

日時:2024年5月24日(金) 10:00集合 17:00頃解散
集合場所:阪神深江駅改札前
探索場所:深江南町、深江本町、深江北町、深江浜町
料金:1,000円
主催:シオヤプロジェクト

 予約・お問い合わせ:塩屋百景事務局

TEL:078-220-3924 E-mail:info@shiopro.net
※前日までにご予約ください。
※ご参加日、お名前、電話番号、参加人数をご連絡ください。
メールの場合はこちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。


山納洋
大阪ガスネットワーク(株)エネルギー・文化研究所研究員。1993年大阪ガス(株)入社。複合文化施設、ビジネスインキュベーションでの企画・プロデュース業務を歴任。トークサロン企画「Talkin’About」、まち観察企画「Walkin’About」や扇町ミュージアムキューブ内の談話室「マチソワ」などをプロデュースしている。著書に「カフェという場のつくり方」「つながるカフェ」「歩いて読みとく地域デザイン」(学芸出版社)「地域プロデュース、はじめの一歩」(河出書房新社)などがある。2014年よりまち観察企画『Walkin’About』をスタート、これまでに関西を中心に100ヶ所以上のまちを巡ってきた。深江は家から1駅なので、よくウロウロしていた。特に国道43号線南の外国人コロニーに関心があり、飲食店やスナックに足を運んでいた町です。