かつて、太閤秀吉も大阪から有馬への道中、梅の花、梅の香を楽しんだといわれ、江戸・寛政8年(1796)の『摂津名所図絵』にも、岡本梅花見図が描かれて「梅は岡本、桜は吉野、蜜柑紀の国、栗丹波」といわれるほどだったという岡本の梅。兵庫の里謡にも「梅は岡本、桜は生田、松のよいのは湊川」と唄われ、全村各戸に梅の木を植えていたそう。住吉川から保久良神社の間、今の阪急線から上では農家が梅を植えて、花の季節に開放し、明治30年頃には観梅期にのみ開業する臨時の駅があったのだとか。春先にピンクに染まる岡本の様子が目に浮かぶ。昭和13年の阪神大水害、昭和20年の神戸大空襲、戦後は住宅開発でかつての梅林は見る影もなくなったが、保久良神社の周辺と岡本公園(梅林公園)に大規模な植樹をし、少しずつ蘇ってきている。基本的には閑静な住宅街と斜面地に建つチャレンジングな建造物、川などの自然、偶発的に出来た造形などを楽しみながら歩くまちあるきです。野寄、十文字なんて古い素敵な町名の片鱗が残る、西岡本を楽しもう。
案内人:北岡直子(きたおかなおこ)さん
日時:2023年11月8日(金) 10:00集合 17:00頃解散
集合場所:JR摂津本山駅北口広場
探索場所:西岡本、岡本、住吉山手
料金:1,000円
主催:シオヤプロジェクト
予約・お問い合わせ:塩屋百景事務局
TEL:078-220-3924 E-mail:info@shiopro.net
※前日までにご予約ください。
※ご参加日、お名前、電話番号、参加人数をご連絡ください。
メールの場合はこちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。
北岡直子
香川県出身、神戸市垂水区、中央区、東灘区を移り住み、現在は枚方在住。今回は勤め先近辺をぶらりご案内させていただきます。閑静な住宅街を中心に歩きます。「坂のまち神戸プロジェクト」実施中なので素盞鳴神社の階段にも挑戦したいと思います。甲南山手からはじまったまちあるきも、住吉川までたどりつきました。今回も歩きやすい靴できてね。