塩屋階段05「十字路ならぬ十字階段」

2026.03.14






塩屋を歩くと、ここはどこかにたどり着くんだろうかと好奇心をくすぐられなからも試す勇気と気力が起きない階段や路地がいっぱいある。そして、どこにもたどり着かない=住宅があるだけの行き止まり=私道で生活道の場合が多い。世の中には「ドンツキ協会」なんてものもあり、行き止まりや袋小路マニアにはたまらない路地や階段も眠っている。塩屋のまちあるきに一度「勝手に高低差学会」と名付けたことがあったけど、ネーミングだけで突然参加者が増えた。企画ってそんなもんだ。実際高低差マニアにはたまらない高低差を愛でるまちあるきに相成ったのは言うまでもない。世の中には「スリバチ学会」「マナイタ学会」「路地サミット」「横丁・小径/ガード下学会」などなど、まちの「!」や「?」の愛好家たちがいろいろといる。

この十字階段の先も、いくつかの住宅がある行き止まりの道。そしてその迷路のような階段を上がり、振り返ると、山と斜面と住宅地が折り重なり、なかなか塩屋らしくて面白い高低差のある景色が広がる。奥の方には鉢伏山と旗振り山。鉢伏山の須磨浦山上遊園の回転展望閣が見える。ちなみにこのタイプの山上回転展望台は日本に3つしか残っていないらしい。

文・写真:森本アリ(旧グッゲンハイム邸|シオヤプロジェクト|三田村管打団?|音遊びの会)