塩屋階段09「塩屋の自由が丘の階段坂」

2026.03.14











「神戸市垂水区東垂水町」とWEB上で地図検索してもらうと不思議なことが起きる。垂水区の東の方の3つの離れたエリアが浮上する。大雑把にいうと「塩屋」と「滝の茶屋」と「福田」の3箇所に散らばっている。その中の、塩屋の東垂水町は「自由が丘」という名称で開発されたエリアなので「自由が丘」と呼ばれている(が、塩屋在住の人でも知らない人も多いかもしれない)。自由が丘は実は素晴らしい階段の宝庫だ。自由が丘階段10選もできる。塩屋丸山線という塩屋の南北を縦貫する道路から西に斜面を登っていくと、ひらけた集落がある。最近は若い移住者も多く、家も徐々に建て替わっているが、山あいを感じさせる趣のある集落。そして茂みを少し抜けるとAEON、コーナン、そしてスーパー銭湯「月の湯船」(ちなみにAEONもコーナンも「ジェームス山店」である。塩屋の面白さはこんなところにも現れる)。
その自由が丘の、一番大規模で不思議な階段というか坂が、今回ご紹介するものです。「?」となるのは、この長い坂の始まりと終わりが階段で、でもその階段の横に坂が残っていること。間の急な坂部分は車両通行ができるほど幅広いが、最初と最後の階段が車両通行を阻む。推測するに、開発造成するときに無理に工事車両が入れるような道を造り、のちに乗用車が上り下りすることは不可能と判断し、最上部・最下部に階段を併設したのではないだろうか。
ちなみに、坂の途中に遭遇する素敵な階段(1つは塩屋階段#1としてご案内した階段)と、自由が丘の導入部の地層も面白い。登りながら振り向くと、谷の向こうに塩屋北町が広がる。そしてその後ろに旗振山と鉄拐山がそびえる。「海」推しではない「山」推しの塩屋景もぜひお楽しみください。

文・写真:森本アリ(旧グッゲンハイム邸|シオヤプロジェクト|三田村管打団?|音遊びの会)